「遺伝的記憶」について思うこと。


思うところあり、アーティスト・ステートメントを見直していた。

私が残したい写真を適切な言葉で言い表すなら何だろう?と考えていたとき、「遺伝的記憶」という言葉がふと思い浮かんだ。

山を作品の対象としはじめたときから「遺伝」という言葉にひっかかりを覚えていたのだけど、釣りでいう「バレる」のように、一度針に掛かっていた魚は針から外れ、逃げられたまま時が過ぎていた。

そのバレた魚を呼び戻すようにもう一度言葉の海へと針を垂らし、浮かんできたのが「遺伝的記憶」だった。遺伝子に刻み込まれた記憶をトリガーにシャッターを切っているのではないだろうか?と、感じる出来事があったからだ。

 

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歪んだ時空に見たもの。

春の花が咲き乱れる初夏の公園に、黄色の風船が現れた。
あまりに突然に。そしてドラマチックに。

持ち主のいない黄色の風船がそこにあるというだけで、日常の景色が非日常的に感じられた。まるで異空間、または時空の歪みを見てしまったような。

そう思った瞬間、私の足は風船を追いかけていた。

 

…と、ここで少し話は変わり。

 

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面白かったこと。


思考の視覚化。
考え事していたら焦がしてしまっただけなのだけど。

どんな高級食パンより美味しいと思っているサミットの「ダン・ブラウン」食パンを焦がしてしまったことがとてもショックだった。だけど、あまりに見事な焦げ具合と異様な姿に、不思議と写真に残したい衝動に駆られた。

なぜ、そう思ったのかと言うと…
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物・事を選ぶ基準。私の場合。

昨日、仙丈ケ岳(3033m)に登ってきました。

かれこれ三年愛用しているトレッキングポール「グリップウェル」を企画製造されている山口さんにお誘い頂いたのでした。

初日は馬の背ヒュッテに泊まり、二日目に仙丈ケ岳をアタックする行程です。

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未来を選ぶ。

この手で選ぶ。

後悔しないために。

未来を担う人々のために。

役割。

お正月に買ったみかんの存在を忘れており、気付いたら腐敗が進んでいた。腐敗しきったら胞子はどこにいってしまうのだろう。気持ち悪いと思うより先に、疑問が脳裏をかすめた。そして、写真に残したくなった。残したから何になるのだろう?と思いつつ。

気持ち悪いと思うものも、自然の摂理においては欠かすことの出来ない存在。何かしらの役割が与えられている。すべては無駄ではないということ。

そう考えると、私がいま、この写真を残した行為も無駄では無く、いつか役に立つときが来るのかも知れない。