dima
  • 山を探す

    山は昔々よりその神秘性ゆえ、自然崇拝の対象とされてきた。 水、農作物、獲物を生み出す神として崇められ、 祖霊や邪悪邪霊が住む霊地、厳しい自然環境により命を奪われる場として畏れられもした。 山は命を生む場所であり、命が還る場所。 四十代を迎えたある日を境に無性に山が気になりはじめた。 何かに取り憑かれた様に山に入り、気づけば一年と経たないうちに数十座は登っていた。 なぜ、それほどに山に惹かれるのか? その理由ははっきりと分からないが、山に呼ばれているのは間違いなかった。 私は山を探していた。