先日、日本最奥の秘境、黒部源流について書いたが、ひょんなことから一年ぶりに再び秘境「雲ノ平」へ行くことになった。
ふたつの台風が接近している状況ではありながら、いざ山に入ると秘境へ近づくにつれ晴天へと変わっていく。その様子はまるで、人間界から天上界への景色の移り変わりを見ているよう。
「ここは神々の集う天上界なのでは?」
あまりに美しい光景を眼前にし、この世に帰れるのか不安になる。もしくは、夢なのではないかとさえ思う。
帰路の途中、この山行が夢ではなかったことを証明するかのように記事を書く。足の疲労感からすると、夢でなかったことは確かなようだ。