- dima
1メートル、時々彼方。
あるとき写真を整理していると、半径1メートル以内にピントを合わせているものが多いと気付いた。それは、パーソナルスペースのようでもあり、ジェンダー的特性でもあるようにも感じた。 私のアーティストステートメントのひとつは「日々を紡ぐ」だが、その言葉が持つ曖昧さや都合の良さにどこか物足りなさを感じていた。しかし、距離を意識することで個人としての視点、かつ、女性としての視点、つまり「私の日常」というものがより一層視覚化されるかもしれないと気付いた。 たまに遠くを見つめたりしながら、そんなことを思う。
Kyoko Kawano
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