写真展『続 山を探す』 終了に寄せて。

約二週間に渡り開催した『続 山を探す』展が無事終了しました。
ご来場頂きました皆さま、ありがとうございました。

 

会期が始まるころ、新型コロナウィルス第六波により感染者数が急速に増え始め、不安な気持ちのなか滑り出した展示でしたが、なんとか乗り切ることが出来ました。

 

 

『続 山を探す』展のアーカイブ動画を公開いたしましたので、会場に来られなかった方も、もう一度ご覧になりたい方も、よろしければご視聴くださいませ。

『続 山を探す』展 アーカイブ 動画 >>

 

 

また、動画では作品が見えづらいので、ギャラリーページに『続 山を探す』の構成にて掲載しましたので、こちらも合わせてご覧頂ければと思います。

『続 山を探す』WEBギャラリー >>

 

 

展示に合わせて投稿した記事はこちら。

写真展「続 山を探す」を開催します。 >>
「続 山を探す」展 表裏の話 第一話「順路」 >>
「続 山を探す」展 表裏の話 第二話「あとがき」 >>
「続 山を探す」展 表裏の話 第三話「ステートメント」 >>
「続 山を探す」展 表裏の話 第四話「山を探す展」 >>
「続 山を探す」展 表裏の話 第五話「心象風景」 >>
「続 山を探す」展 表裏の話 第六話「空間構成」 >>
「続 山を探す」展 表裏の話 第七話「あとがき全文」 >>

 

 

 

山に登り始めてから六年が経過し、その間に作風も被写体も心境も大きく変化したわけですが、この作品で今現在の自分を精一杯出し切ったのは間違いありません。五年間、身と魂を削りながら向き合ってきた作品でした。だからか分かりませんが、この展示では訪れた方からたくさんの感想を伺うことが出来たのが印象に残りました。なかには、電話でわざわざお伝え下さるかたも。作家としては何よりのご褒美を頂いた気分です。

 

この『続 山を探す』は、川野の私小説でしかありません。社会問題を提起したものでもなければ、ファインアートでもありません。私には自分の身を、魂を、削る表現しか出来ませんが、それでも共鳴して下さる方がいらっしゃったのは本当にありがたく思うと同時に、それでいいじゃないかと思えた自分がいました。だって、それが「私」だから。

 

京都で開催した『山を探す』展から二年半以上の月日がながれ、ようやく銀座で『続 山を探す』を開催でき、これでやっと、『山を探す』という作品に終止符を打つことが出来ます。

 

コロナ禍にも関わらずご来場頂きました皆さま、この機会を頂きました銀一株式会社の皆さま、制作・準備においてご指導・ご支援頂きました皆さま、心の底から感謝申し上げます。ありがとうございました。そして、主人、娘、母、父にも、いつもは照れくさくて言えないけど、本当にありがとう。

 

それではまたいつか、どこかの山でお会いしましょう。

川野 恭子